うのたろうです。
クロノグラフの腕時計を使用している方。
「まんなかの秒針ぽい針が動かないんだけど、壊れてるんじゃない?」
なんて思ったりしていませんか?
じつはあれ、秒針じゃないんです。ただしくは「クロノグラフ秒針」といいます。
というわけで。
本日、クロノグラフの説明と使い方です。いまさらきけない機能だけれど、意外と誰も教えてくれない機能でもあるので、こそっとこの記事を参考にしてください……
クロノグラフ腕時計とは?
こんな感じの時計です。腕時計のメインの文字盤のなかに小さな文字盤が3つおさまっています。ゴテゴテしたデザインですが若い層を中心に人気があります。ちなみに……
メインの文字盤についているのは時針と分針、そしてクロノグラフ秒針です。
短針が「時間」、長針が「分」をあらわしています。このあたりは通常の時計といっしょですね。
そして一見秒針に見える(というか普通の時計の秒針の位置にある)「クロノグラフ秒針」はじつは、ふだんは止まっていて正解なのです。
なぜなら「ストップウォッチ機能のときに使用する針」なのですから。では……
この時計に秒針はないの?
それにはクロノグラフの説明をしなければいけません。
結論からいいますと、こたえはNOです。秒針はちゃんとあります。この時計の場合、9時側のスモールセコンド(小窓)が秒針になっています(ちなみに、モデルが違えばべつの位置に秒針がついているものもあります)。
※たとえばディーゼル/DZ-4128の場合、文字盤下部が通常の秒針に相当します
お手持ちのクロノグラフ機能付き腕時計を見てください。この部分はつねに動いている箇所ではないでしょうか?
ちなみに……
3時側のスモールセコンドは30分計。
6時側のスモールセコンドは12時間計。
それぞれ機能としては読んで字のごとく30分を計る機能、12時間を計るストップウォッチ機能というわけです。
結論
クロノグラフの腕時計では、メインの文字盤の長針と短針、そしてスモールセコンドの秒針の3つがつねに動いている状態です。
つまり、普通に時計として使用する場合は……
◎.クロノグラフ時計
◎.クロノグラフ分計
◎.クロノグラフ秒計
の3つが止まっていている状態が正解というわけです。
ですので。
もし、メインの文字盤にある「通常時計でいうところの秒針」が動いている場合、ストップウォッチ機能が起動しているということなので2時側のボタンを押してください。60秒計の動きが止まります。
また変な位置でクロノグラフ秒針が止まっていたる場合もボタン操作で直ります。4時側のボタンを押してください。針の位置がリセットされ0の位置に戻ります。
ちなみに……
リセットしても0にならない場合は?
電池交換後や衝撃をくわえてしまったときなどクロノグラフの初期位置(通常は12時位置)がリセットしても0に戻らない場合があります。つまり、リセットの位置がずれてしまうのです。
ですが、これも故障ではありません。
時刻あわせとおなじように自分で調整できる箇所です。取扱説明書にもたいてい掲載されているので、それぞれの時計の調整方法を調べてみてください。
※たいていの場合、中央のリューズを2段引きして、次に3時側か5時側のボタンを押せば針の位置を調整できます(ボタンを押せばどこかしらの針がかならず動くので注意してすべての小窓を見てください)。ちなみに、ボタンワンプッシュで所定の位置の針が1目盛ずつ進みます。長く押せば早送りで針を高速回転させることもできます。
最後に
いかがでしたか?
この「通常秒針の位置にある針が止まっているから故障」と思いこんでしまっている人は意外とがくさんいます。
クロノグラフの使い方とともに、この性質を覚えておくと時計を使う楽しさがより広がりますよ。
以上。
うのたろうでした。