うのたろうです。
インシデントという単語をご存知ですか?
新幹線でも話題になったように最近よく耳にしますよね。
というわけで。
本日は、ちょいと物書きらしいお話を。
インシデントとアクシデントの違いってなに?
今回はこの2つの単語の違いや意味や定義をわかりやすく解説いたします。
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インシデントとアクシデントの違いとは?
ひとことでいえば「事件(ミス)」と「事故」の違いです。具体的にはこんな感じです。
・インシデント→「事故になりそうなミスが起きてしまうこと」
・アクシデント→「ミスが起きてそれが事故につながってしまったということ」
まだちょっとわかりづらいですよね。
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。まずはわかりやすい方からです……
アクシデントとは?
たとえば医療ミスを考えてください。
医療ミスなどで患者の身に影響があったというような場合、それはアクシデントに分類されます。点滴を間違えて打たれたら泡を吹いたとか。こういった病院側のミスにより患者の身に影響がある事態というのはアクシデントだという判断がだれでもできると思います。
ではインシデントとはどういうケースなのでしょうか?
インシデントとは?
先ほどの病院の医療ミスの話から進めていきましょう。
病院側のミスがあった(投与してはいけない薬を投与しようとしたなど)。けれども一歩手前で、そのミスはぎりぎりにふせげた(投与する直前で、ほかの誰かが薬が違うことに気がついたなど)。おかげで患者の身に直接の影響はなかった。安心。
こういった場合、逆を返せばほかの人が気付かずそのミスを放置してしまったら事故になってしまっていたともいえます。そいういう場合はインシデントというように分類されます。
アクシデントとインシデントの例
アクシデント
ほかにも看護師が検査結果を間違えて報告してしまった。それを見た医師が処置を変更した。その結果患者の容態が悪くなった。
これはアクシデントです。
インシデント
しかし、医師が検査結果に疑いを持った。そして検査室に、本当にただしいのかと問い合わせた。するとナースの報告ミスだったことがわかった。そのおかげで患者は適切な治療を受けることができた。
この場合はインシデントです。では……
医師が処置を変えたが患者の容態に変化がなかった場合は?
これは、なんともいえません。たしかにミスは起こっているのに事故には至っていないのです。こういった場合、はっきりとしたことがいえません。これがインシデントとアクシデントの違いの曖昧さでもあるのです。
まとめ
ですが、インシデントであろうがアクシデントであろうが、実際問題、明確に区別する必要は本来ないのかもしれません。
なぜならインシデントにしろアクシデントにしろ一番大切なのは再発防止ということなのですから。
したがってどうしても区別して分けたいと思った場合「最悪のケースだと訴えられる」という事態がアクシデント、そうでない場合がインシデントというように区別するのが一番わかりやすいのではないでしょうか。
以上。
インシデントとアクシデントの違いのお話でした。
これでも物書き。
うのたろうでした。