うのたろうです。
2016年6月23日の国民投票の結果を鑑みて、イギリスがEUを離脱する方向に話しが進んでいます。
イギリスがEUを離脱した場合、イギリス国民のメリット&デメリット、そして日本へのメリット&デメリットにはどんなものがあるのでしょうか? 見ていきましょう……
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①イギリス国民へのメリット&デメリット
EU離脱した場合のメリットは?
大きなメリットは2つです。
①難民問題による不安を解消
イギリスは難民を受けいれることによって国民の税金負担が増大していました。
また難民を受けいれるとそれだけ治安が悪化し、イギリス国民の失業リスクも増加していました。さらには難民を受けいれによって起こる文化喪失の不安などもありました。こういった難民受け入れによるさまざまなリスクはEUから独立することによって一掃できます。
②EU財政危機にノータッチになれる
イギリスはGDP第5位の国です(EU内ではドイツに次いで2位)。そのためEU内で経済的に貧しいギリシャ、イタリア、スペインの面倒を見なくてはいけません。しかし、EUから独立することによって、他のEU国家の財政危機に対してノータッチになることができます。
EU離脱した場合のデメリットは?
大きなデメリットは2つです。
①貿易のルールを定めなければいけなくなる
現在はEUのルールに則って貿易をおこなっています。しかし、EUを離脱することにより新しい「イギリスのルール」を決めなければいけなくなります。
そしてこの新しいルールというものはイギリスに不利なものになると予測されています。
②金融問題の浮上
EUを離脱することによってイギリスの信用は低下してしまいます。その結果、ポンドが下落し、国が貧しくなるため国民の購買力も低下しまうという最悪のコンボが起こってしまうことが予想されます。
②日本国民へのメリット&デメリット
EU離脱した場合のメリットは?
とくになし(しいていえば、以下の2つが微々たるメリット)
◎.イギリスとの自由な貿易
イギリスとの貿易が活性化するチャンスはあります。イギリスがEUを離脱することによって、EUに縛られずイギリスと今まで以上に自由な貿易協定を結ぶことが可能になります。
◎.イギリスからの個人輸入がお得
ポンドが下落するので、イギリスからのネットショッピングがお得になるといったところです。これは国ではなく個人が得するレベルのメリットです。
EU離脱した場合のデメリットは?
円高ポンド安
前述の通り「イギリス → 日本」への輸入は得になります。しかし「日本 → イギリス」の場合は損の状態になります。
※日本⇔イギリスの貿易(2014年)
【輸出】1兆1842億
【輸入】6749億
これを見てもわかる通り、日本はイギリス相手には輸出が圧倒的に多いのが現状です。この状態でイギリスがEUを離脱すると貿易に大ダメージを与えてしまいます。
そしてこの影響で景気が失速するということが起こってしまうのです。
まとめ
イギリスがEUを離脱することによって起こるメリットは以下のものでした。
【イギリス】
①メリット……難民問題の解決、EU財政危機へのノータッチ
②デメリット……新たな貿易ルールの構築、金融問題の浮上
【日本】
①メリット……とくになし(自由貿易のチャンス、個人輸入のお得感ていど)
②デメリット……円高ポンド安による貿易のマイナス
もっともイギリスがEUを離脱するまでは最低あと2年は時間が必要ですので、今後のことはどうなるかわかりません。
以上。
うのたろうでした。