うのたろうです。
本日、腕時計のオメガのお話し。
Ω(オメガ)の人気シリーズにシーマスターというものがあります。
そして、ぼくの好きなシリーズにデビルというものがあります。
この2つのモデルはもともとおなじモデルだったという事実をご存じでしょうか?
本日は、そのあたりのマメ知識をご紹介いたします。
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シーマスターデビルの歴史
1960年のことです。
シーマスターの薄型モデルとしてシーマスターデビルというものが誕生しました。
※画像は1960年代のシーマスター
ただし、この時点ではまだ文字盤にデビルの名称ははいりませんでした。
単純にシーマスターの薄型モデルとしてあつかわれていたのです。
しかし……
オメガのアメリカ代理店のノーマン・モーリスがオメガ本社に対しデビルの名称を文字盤にいれることを提案しました。
その結果……
シーマスターデビルの誕生
オメガはノーマン・モーリスの提案を採用し1963年からシーマスターデビルの生産が開始されます。
このシーマスターデビルという、いわゆるダブルネームの時計はその後4年間生産され続けることになります。
しかし、そんなシーマスターデビルに転機がおとずれます。それは……
シーマスターデビルの転機
1967年のことです。
初めシーマスターの薄型モデルとして販売を開始したモデルは、冠からシーマスターの名前を廃します。
そして残った「デビル」だけが独立したラインになったのです。
もちろん、シーマスターはそれまで通りのコンセプトでべつのラインで生産され続けています。つまり……
デビルはこの時点からシーマスターとは違う位置づけである独自のラインとして生まれ変わったのです。
そのコンセプトは「薄型でドレッシーな時計」というものでした。
と、いうことは……
このことをふまえて考えて見ると……
逆にいえば1963~1967の4年間だけ製造されたもののみが「シーマスターデビル」というダブルネームを持つモデルであるということです。
これをデビルとして考えた場合、この時期のモデルが最古のデビルだといえるでしょう。
ちなみに。
現在ではシーマスターデビルのアンティーク相場は6~10万円くらいといったところです。
意外と高級時計にしては買いやすい価格帯であるといえるでしょう。ちなみに……
デビルの意味は?
De Ville――このように表記します。
フランス語であり、街角という意味です。
決して悪魔のデビルではありません。
※裏ぶたにこんな刻印があるモデルもあります、カッチョイイです。
まとめ
アンティークものは、このように歴史があり、その歴史のなかには男心をくすぐるロマンというものがあります。
これを知ればオメガの見かたも変わってくるかもしれませんね。
ちなみに、ぼくはこれを知るまえから、シンプルでトータルコーディネートのじゃまにならないデビルのシリーズは大好きでした。
以上。
オタクのうのたろうでした。