うのたろうです。
先日の朝日新聞にこんなことが書いてありました。
ウェブカメラの3割がネットでのぞかれて丸見えだ――と。
ぼくなりの意訳ですが、ようするにこういった趣旨のものです。これはいったいどういうことなのでしょうか? 対策等も含めて見ていきましょう。まずは……
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ウェブカメラとはなに?
スーパーや託児所などの天井にくっついているいわゆる「防犯用の監視カメラ的なアレ」です。決してskypeなどのときに利用するパソコン用のWEBカメラではないのでその点だけはまず安心してください。問題になっているのは、こういうやつです。
さて。
そんなウェブカメラですが朝日新聞の調査は以下のものだったそうです。
調査方法とその結果
①無作為にIPアドレスを調べる
IPアドレスというのはネットに割り当てられる住所のようなものです。それによりネットに接続されているウェブカメラを見つけるという作業をおこなったそうです。
②そのウェブカメラにアクセスを試みる
発見した2163台のうち769台のウェブカメラが、外部のパソコンから映像を見たり音声をきいたりすることができたそうです。さらに外部からカメラを勝手に操作できるケースさえあったといいます。その割合はなんと35%に相当しました。
どうしてこんなことが起こるの?
原因は単純です。ウェブカメラにパスワードが設定されていないからです。パスワードでロックがかかっていないというのは家のドアをあけたまま生活しているようなものです。これではのぞかれてしまって当然ですよね(善悪という意味ではなく)。
あるいはパスワードを設定していても、それが初期パスワードのままというケースもあったそうです。じつはこの初期パスワードのままというのもけっこう危険なのです。
といいますのも、メーカーのサイトではリセットをかけたときなどのときのために初期パスワードを公開していたりするからです。
これは当然、誰でもメーカーサイトにアクセスすれば見られるオープンな情報です。
ウェブカメラのセキュリティ対策
悪意のある第三者がセキュリティ対策を講じていないウェブカメラにアクセスした場合の漏えいはカメラ画像だけにとどまりません。安易なユーザー名やパスワードが設定されていると、緯度や経度が相手に知られれば、おおよその撮影場所が地図で判明してしまうのです。
これはとても怖いことです。防犯や安心安全のために設置していたはずのウェブカメラがあるせいで、より一層危険なケースが起こりうるかもしれません。
そうならないためにウェブカメラのセキュリティ対策はしっかりしなければいけませんね。ですので……
①設置や設定を業者に依頼した場合
そのさいパスワードの変更方法などをきいて今後自分で変更できるようにしておくこと。そして第三者が推測困難なIDと複雑なパスワードを設定するようにしてください。
②ネットショップなどで購入し自分で取り付けた場合
取り扱い説明書をよく読み、設置時にパスワードをかならず設定するようにしてください。この場合も①とおなじで第三者に推測されないものにすることが重要です。
……いずれの場合も、パスワードは定期的に変更するようにしてください。具体的には最低でも一年に一回は変更するようにすることでセキュリティ対策を万全にすることができます。ちなみに……
ウェブカメラのパスワード設定方法は?
ほとんどのメーカーでは管理ソフトや管理用ブラウザなどと連動して設定ウィザードが用意されています。パスワード設定や変更はその画面で簡単にできます。
面倒くさがらず、きちんと設定するようにしてください。またどうしてもわからない場合は、メーカーの問い合わせ窓口にきくとやり方を教えてくれます。
まとめ
ウェブカメラにかぎらず、ネットを経由させるさまざまな機器のセキュリティ対策は万全にしておきたいですね。
うのたろうでした。