うのたろうです。
4月1日はエイプリルフールですね。
エイプリルフールは嘘をついてもOKな日――そういった認識はあっても「なぜうそをついていいのか?」ということは意外と知られていないと思います。
というわけで。
本日は「エイプリルフールとはなにか?」といった雑学のお話しです。見ていきましょう。そもそも……
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エイプリルフールとは?
エイプリルフールは「4月1日の午前中に限り罪のない嘘をついても許される」という欧米発症の風習です。そして本来、エイプリルフール(April fool)とは4/1に騙された人のことをあらわす単語だったのです。そのため……
「April fool’s day」
というのが本来のエイプリルフールの名前。ちなみに日本ではエイプリルフールを「四月馬鹿」とも呼び、漢語では「万愚節」や「愚人節」と表記されます。
エイプリルフールの由来は?
エイプリルフールの由来は諸説ありますが確証というのはありません。有力なものをいくつか紹介いたします
①フランス「嘘の新年説」
かつてフランスでは3月25日に新年を迎えていました。そしてその日から一週間――つまり4月1日まで新年のお祭りをしていました。
しかし16世紀。
ときの権力者シャルル9世がグレゴリオ暦の採用を決定します。1月1日を新年とする考え方です。
ちょっとのことが急に変わると、それに反発する人がでてくるのは必然です。そういった人々は4月1日を「嘘の新年」と呼びました。そして馬鹿騒ぎをしたのです。
この騒ぎにシャルル9世は激怒します。そとうぜんです。自分の功績に対しこのようなリアクションをとられれば偉い人は怒りたくなります。
その結果、シャルル9世はバカ騒ぎをした人々を処刑してしまいます。
そしてその日の人々の抗議と追悼の意を込めて、4月1日に「嘘の新年」を盛大におこなうようになりました――という考え方。
②キリスト教「ユダの裏切り説」
4/1はキリストの命日です。ご存じの通りキリストはユダに裏切られ命をうしないました。
そのユダの裏切りを忘れないために「嘘の日」が設けられた――と考える説。
③インド「仏教徒の修業説」
インドの仏教徒は春分の日から3月末まで修行をおこなうならわしがあります。修業というのは「俗世間から離れること」。つまり自分をとことんまで追いこむストイックな生活です。
しかし、それだけ長いあいだきつい修業をしていれば「終わったらおもいっきりさぼってやるんだ」と思ってしまうのが人間の悪いところであり、愛らしいところでもあります。
げんにインドの仏教徒も修業が終わり4月1日になると今までの修業なんて嘘だったかのように俗人に戻ってしまいます。そんなことから4月1日を「揶揄節(やゆせつ)」と呼び彼らをからかった――という考え方。
ちなみに……
日本のエイプリルフールは?
日本にエイプリルフールがはいってきたのは大正時代ころといわれています。
初めは直訳の「四月馬鹿」として人々のあいだに広がりました。笑える嘘で騙すということがコミュニケーションのひとつとしておもしろかったのでしょう。すんなりと人々のあいだに浸透しました。
しかし、じつは4月1日には、そのまえから日本にはエイプリルフールの代わりになる風習がありました。
「不義理の日」
というもので中国伝来の風習です。では……
不義理の日とはなんなのでしょう?
「不義理の日」とは、4月1日は不義理をしてもよい日……というわけではありません。
本来の意味は、その逆です。具体的には、ふだん義理を欠いている人に対して手紙などで挨拶をする日。つまり日々の御無沙汰を詫びるための日なのです。
これまた日本的な風習ですね。
まとめ
ネット社会が広がりちょっとした嘘やジョークの発信や受信を楽しむのが現代のエイプリルフールの醍醐味のひとつにもなっています。
その証拠にSNSや公式ホームページなどで各企業が競って嘘をついて、われわれを楽しませてくれます。
すぐに嘘とわかるものから、一見してうそには見えないものまで。
こういった文化も根底にやさしさがあれば、素敵なのかなとぼくは思います。
では、それを踏まえて……
あなたはどんな嘘をつきますか?
うのたろうでした。