うのたろうです。
2015年も5月19日に九州奄美地方の梅雨入り宣言がなされ、いよいよ全国的に梅雨が近づいてきました。
そこで気になるのは「梅雨入りや梅雨明けというのは、どんな基準で決まるのか?」ということです。ここに衝撃の事実がありました。
その事実というのは?
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毎年、梅雨入り、梅雨明けに確定日はない?
じつは梅雨入り、梅雨明けともに毎年確定日はないのです。ぼんやりとした日を後付けで「梅雨入り日」「梅雨明け日」と決めているにすぎません。
その証拠に気象庁の過去データを見るとわかると思いますが、梅雨入り、梅雨明けともに、はっきりとした確定日が書かれていないのです。では……
2014年の関東・甲信地方のデータを見てみましょう。
2014年の関東・甲信地方の梅雨入り日&梅雨明け日データ
2014年関東甲信地方……
梅雨入り……6/5頃
梅雨明け……7/21頃
これを見てもわかるように梅雨入り、梅雨明けともに「頃」と書かれています。つまり梅雨入りや梅雨明けの日付けは何月何日ではなく、ぼんやり「~ごろ」なのです。
つまり確定日というわけではないということです。
ではどのように「梅雨入りをしたのか」や「梅雨明けをしたのか」決めているのでしょうか?
梅雨入りはどうやって決めてるの?
梅雨入り日の算出方法は?
梅雨入り(梅雨明けも)は「一週間後までの中期予報」と「各地方の気象台の観測結果」の組みあわせで決定してます。
具体的には初夏の晴れが続いている日から、今後数日間は天気が悪く雨模様だろうという予想(中期予報)をまずだします。そして実際に気象台が雨を観測した日を梅雨入り日ということにしているのです。
つまり……
梅雨の時期というのは比較的天気の良い日が数日続いたあと比較的天気が悪い日に徐々に移り変わっていきます。
それまでの好天続きが一変して雨が多く日照時間が少ない時期にゆっくりと突入していくということです。
この移り変わりの時期――悪天日が5日間続けば、そこで梅雨に入ったということを「あとだしでカウント」します。数日後に「○○日に梅雨入りしていました」というようなセリフをニュースできくと思います。
それはこの5日のうちのまんなかの日を「梅雨入り日」として発表しているからなのです。では……
梅雨明けはどうやって決めるの?
ここもやはり中期予報と気象台の観測結果の組みあわせです。雨の日が続いている状態で、中期予報を見たとき、今後晴れが続くという予報をして最初に晴れ始めた日を梅雨明けというわけです。以上が梅雨入り日と梅雨明け日が決定される流れと根拠です。
しかし。
これだけでは終わりません。夏が終わるまで、この「梅雨入り日」「梅雨明け日」というのは「~ごろ」でありながらも確定ではありません。なぜなら……
梅雨入り&梅雨明けには9月の最終調整がある
その年の梅雨入りや梅雨明けは、9月に最終調整をして「○月○日頃」とあらためて発表されます。
その年の中期予報と気象台の観測結果を再検討して修正や微調整をおこなうのです。
このような理由があるため毎年9月ころになると「なんでいまさら?」というタイミングでその年の梅雨の話をニュースや天気予報で話しているというわけです。
最後に
なんだか、いろいろとややこしいルールですよね。最後に「2015年の関東甲信の梅雨入りはいつか?」という話ですが、詳しくはこちらの記事で予想を立てておりますのであわせてごらんください。
うのたろうでした。