うのたろうです。
子どもにこんなことをきかれたことはありませんか?
「海のお水はなんでしょっぱいの?」
そのときなんと答えましたか?
海の水は塩をふくんでいるから――ほとんどの人がこう答えると思います。すると子どもはこういうでしょう。
「なんで塩をふくんでいるの?」
さあ、このときどうします? 困ったお父さん、お母さんにわかりやすい説明をいたします。そしてこの話しをしてあげると、ちびたちもきっと楽しく納得してくれると思いますよ?
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海の水はなぜしょっぱいの?
理由は先に話した通りです。「実際に海のなかには塩が溶けているから」です。それ以上でもそれ以下でもありません。
知りたい話しはその先です。なぜ海に塩がふくまれているのか?
ここは物書きらしく起承転結でお話ししていきましょう……
起/昔むかし……
話は約46億年まえにさかのぼります(ここでうにょうにょとした動きをどーぞ)。
地球が0歳のころの話。つまり地球という星が誕生したばかりのときということですね。
当時の地球はとても熱く、水は気体の状態(水蒸気)で空気中にふくまれているだけでした。
その空気のなかにはなんと「塩化水素(HCl)」という物質がふくまれていました(ここで右手をグーにして顔のまえでふよふよ揺らしてください)。この物質は水に溶けると「塩酸」になるコワーイ性質を持っているのです。
※もちろん、現在の空気中には塩化水素はふくまれていません
一方、水蒸気と塩化水素がただよう空のしたには「ナトリウム(Na)」を含む岩石が転がっていました(ここで左手をグーにして、したからふよふよとゆらしてください)。
このナトリウムという物質は、塩酸に特に溶けやすい性質を持っている物質です。そして塩酸と中和することによって「塩化ナトリウム(NaCl)」という物質に変化します。中和というのは合体して「化学物質+水」をつくる反応のことです。
承/寒くなって水蒸気が雨になる
やがて時間がたつと地球はだんだん冷えていきます。寒くなってくるということですね(ぶるぶる)。そして地球の温度がさがるにしたがい、空にあった水蒸気(塩化水素いり)は水に変化してきます。やかんやお風呂の湯気といっしょです。
そして水となった水蒸気(塩化水素いり)は雨となって地球にふってきます。その雨はたくさんたくさんふりました。そしてそれらが、くぼ地(くぼんだ場所)ににたまるようになりました(右手で雨を表現してください)。
転/その雨のいき先には……
雨のふる先である地表(左手で岩をつくったままにしてください)には、塩酸に溶けやすいナトリウムをふくんだ岩があります。そこに雨がぶつかります。するとどうなるでしょう……?
結/中和の反応が起こる
塩酸の雨によって岩にふくまれていたナトリウムが溶けます。そして中和という化学反応が起こります。このふたつの物質の中和でできるものは「塩化ナトリウム」と「水」。これがいっしょになってくぼ地にたまります。それが海の始まりです……
さて。
ここまでが物語ですが……
ここで質問です。
塩化ナトリウムというのはなんでしょうか?
理科の授業でやりませんでしたか?
塩化ナトリウムとは「塩」の正式名称です。
たぶんテーブル食塩の成分表にもそう記載されているはずです。
つまり、そんな経緯で塩水が長い年月のをかけて海に流れこんだため、今の塩辛い海が完成したのです。
結論
生まれたばかりの地球には、塩のもとが岩のなかにあって、雨がそれを海に運んでくれました。その結果、海水が塩辛くなったというわけです。
まとめ
いかがでしたか?
これが、海の水がしょっぱい理由だったのです。
お子さんにきかれたときに、この話しを身振り手振りでしてあげてください。楽しく覚えて、納得してくれると思いますよ。
子育てファイト。
うのたろうでした。