うのたろうです。
本日、腕時計の「板巻きバンド」のコマの調整方法のお話です。
板バネ式のコマ調整はやり方さえ覚えれば2~3分ていどの時間で簡単にできますので、ぜひトライしてみてください……
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板巻きバンドとは?
「巻きバンド」や「板バネ式」などとも呼ばれ安価な腕時計に使用されるメタルバンドです。チープカシオやセイコー5などにも使用されています。
さまざまな形がありますが、基本的には見た目はこんな感じでくっつけていると思ってください。
目的は「価格を抑えるため」と「バンド自体の軽量化」。
ちなみに。
高級時計のバンドは無垢バンドと呼ばれていて、ぎっしり詰まった重いものになっています。では……
板巻きバンドの調整方法
①用意するもの
◎.千枚通し
◎.ラジオペンチ(ヤットコでも可)
さらにバネ棒はずしがあると便利です。
ちなみにオススメの工具は千枚通し(トラスコ中山「ステンレスクジリ(大)」)です。
②板巻きバンドの調整手順
【準備】
新品の場合はフェイスについている保護シートははずさずに作業をおこなってください。保護シートをすでにはずしてしまっている場合、サランラップを文字盤に貼りつけてください。
作業時は文字盤が作業台に設置しますので、フェイスが傷つかないようにするためです。
【はずしかた】
1.バックルをはずす
バネ棒はずしのI型をつかいバックルをはずします(ばんどを輪っかの状態からストレートの状態に)。そうすることで作業がやりやすくなります。
はずし方はこの部分にI型のバネ棒はずしを差しこんでプッシュし、ずらすだけです。バネ棒が飛んでいかないように注意して作業をおこなってください。
2.コマをはずす
コマの矢印の方向にある穴に千枚通しをさしこみます。手首のグリップをつかいテコの原理で何度か前方に押しだす動きをしてください。
するとこのように頭がでてきます。ここまででればOK。あとはラジオペンチで引っ張って抜くだけです。コマがはずれればOK。
3.コマを再度つける
不必要なコマを抜いたら、あとは残った部分を繋げるだけです。抜いた板バネを再度はめこんでください。
指ではいるコマもあれば、硬いコマもあります。硬い場合はラジオペンチで挟んで押しこめばOKですが、バンドが傷ついてしまうおそれがあります。
その場合は、エアキャッ(プチプチ)やハンカチなどをあいだにかませてラジオペンチで挟んでください。バンドを傷つけず簡単に押しこめます。
4.バックルをつける
先ほど抜いたバネ棒で再度バックルを結合します。バネ棒の片側をバックル内にとりつけたあとは、バネ棒はずしのY型を使用しバネ棒を短くして反対側をバックルないに納めます。ぱちっという音がしたら穴にはまっている証拠です。
これで「板巻きバンド」の調整は完了です。
まとめ
時計屋さんや家電量販店の時計コーナーにたのむと500円~1000円ていどの料金が発生してしまいますが、自分で簡単にできるのでぜひトライしてみてください。はずすコマのコツはこちらの記事に詳しく書いてあります。
素敵な腕時計ライフを。
うのたろうでした。