うのたろうです。
2015年5月11日。米航空宇宙局(NASA)が準惑星「ケレス」の表面に見える不思議な光点を公開しました。その写真は探査機「ドーン」が鮮明にとらえた写真だそうです。
さて。
そもそも「ケレス」とはなにか? どこにあるのか? そして探査機「ドーン」とはいったいなんなのか? この光の正体は? なんていうことをわかりやすくお話しいたします。
見ていきましょう。
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ケレスとは?
準惑星「ケレス」とは「1 Ceres」と記載し「セレス」と呼ばれることもある小惑星番号1番の星です。見た目としてはこんな感じ。この写真はNASAがドーンで光点をとらえた際に撮影され公開された写真です。
ちなみに、ケレスの位置は火星と木星のあいだ。この一帯にあるアステロイドベルト(小惑星帯)に位置する唯一の準惑星。それがケレスです。
※ケレスの場所や準惑星になった経緯などはこちらの記事に詳しく記載してあります。では……
ドーンとは?
Dawn(ドーン)――意味は「夜明け・あけぼの・暁」。
2007年に打ちあげられたアメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機。目的は準惑星ケレス、小惑星ベスタの探査。外観はこんな感じ。
今回ドーンが撮影した写真
これは2015年5月3~4日にかけ撮影されたものです。
距離はケレスから1万3600キロ離れた場所。
※クリックで回転する動画が見られます
出典:NASA
クレーターのなかに明るい点がはっきりと写っているのがわかります。この光点の正体は不明ですが、クリストファー・ラッセル氏(ドーンの主任研究員、カリフォルニア大学ロサンゼルス校)はこのように述べています。
明るい点は、おそらく氷――反射率の高いものが太陽光を反射したため、このような光点として写真や映像に写っている、と。
今後ドーンはケレスにさらに近い軌道にいきさらに詳細なことを調べていくそうです。そして……
それを見た2ちゃんねるやネットの反応は?
しかし、ネット上ではさまざまな希望や憶測が飛び交っています。
たとえば……
「NASAはこれを見て本当に『光の反射』といっているのか?」
「とてもそうは見えない」
あるいは……
「これだけ回転させても、光り方に変化が見られない。ということは、一定の光量を持つ発光体があるようにしか見えない」
「そうなると反射じゃなく常光状態ということになる。一種の人工物に見えてならない」
「NASAが注視する2ヶ所以外にも光ってる場所がある」
または……
「単純な平面反射ぽくない。なんらかの理由で再帰反射もどきになっているのでは? たとえば平板状の氷が乱雑に散らばってるとか、4角柱の結晶とか、コーナーキューブとか」
「自家発光なら軌道にはいったあと、夜の側から見れば一発でわかる」
「でも2ヶ所以外の場所も光ってるぽいから、単純にカメラの露出オーバーなんじゃないか」
「スペクトルを見れば反射か発光かわかりそうなのだが、ドーンには分光器はついていないのか?」
などなど……
たしかに素人のぼくから見ても太陽の反射は関係なさそうな気がしてきます。もっとも画像はセレスの「昼の面」からのみとらえたものなので、これだけでは判断材料が少なすぎるような気もします。
まとめ
以上が準惑星ケレスのお話でした。この光の点はとてもロマンですね。人工物であるならばもちろん、これがもし氷だとしてもそれはとてもすごいことです。
氷があるということは、イコール水があるということなのですから。そして水があるということは生命の存在があるかもしれません。どんな小さな生命体でも地球外生命体ということには違いありません。
本日ちょっぴりロマンの話でした。
うのたろうでした。