コラム

【エコキャップ運動の裏側】ペットボトルのキャップがワクチンになるまでの流れを解説

うのたろうです。
2015年4月10日、ペットボトルキャップのリサイクル運動についての問題が発覚しました。

というわけで。
本日、ペットボトルのキャップ事情のお話しです。「ペットボトルのフタを集めてワクチン送る」とはどういうことか?

流れなどを見ていきましょう……

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ペットボトルのフタを集めてワクチンを送る運動とは?

いわゆる「エコキャップ運動」と呼ばれるもので、2005年5月に始まった運動です。
内容はすごくシンプル。

①まずぼくら一般人がゴミになったペットボトルキャップを集める
②それをまとめてNPO団体に送る



中略



⑦その結果、世界の子どもたちにポリオワクチンを寄付することができる

そういった活動です。
とてもシンプルゆえに誰でも参加ができるのが良いところ。自分が飲んだペットボトルのゴミになるはずだったキャップが世界中の子どもたちを救えるというのは単純に嬉しい事実です。

そんな手軽さもあり、この運動は一気に広がりました。

しかし……

ここで問題があります。それは……

ペットボトルキャップはどこでワクチンに変わるのか?

ということです。まさかただのプラスチックにちょいと液体をかければワクチンになるなんてアラフシギが起こるわけではありません。

じつは「中略」の内容はこんな形です。

ペットボトルキャップがワクチンに変わるまで「中略」の部分の流れは?

①~②ペットボトルキャップをNPOに送る

③キャップを受け取ったNPO団体はそれをリサイクルしてお金に変える(1kg/15円)
④そして、そこで生まれたお金でワクチンを買う
⑤そのワクチンを日本委員会(JCV)に寄付する
⑥日本はワクチンを貧しい国に送る

⑦結果的に、世界中のこどもたちにワクチンが届く

つまり……

ボトルキャップペットボトルキャップエコワクチンNPO
ペットボトルキャップはリサイクルされ、それがいったん現金に変わります。そしてその現金でワクチンを購入するのです。

あたりまえといったらあたりまえですが、ぼくらはこういった善意の裏側にあるお金というものには、どうしてもなかなか目がいかないのが現状です。

ペットボトルキャップをお金に変えてワクチンを買ってそれを送る……

って、それ、めんどくさくね?

もちろん、ペットボトルのフタ集めがじゃなく「ペットボトルキャップがワクチンになるまでのこの工程が」です。それならば直接お金をあげればいいじゃないかというのがたいていの意見です。合理的な欧米人などはその意見で満場一致しているようです。
それでワクチンを買うなりなんなりというのは、その国の裁量にまかせる……こんなストレートな形が一番の理想であるような気もします。

ですが……

そうもいかない事情がありました。
といいますのも「ダイレクトにお金」というのはわれわれ日本人の美徳に反する一面もあるからです。やっぱり単純な募金集めだったら、ある程度は集まっても、ここまでたくさんは集まらなかったような気がします。

そして、もうひとつ。
ここでのポイントは「ペットボトルが直接ワクチンになるわけじゃない」ということ。じつはこのエコキャップ運動、そんなぼくら一般人の善意につけこむようにさまざまな思惑がうずまいているようです。
PETボトルキャップペットボトルキャップエコワクチンNPO
こんなちっちゃいPETボトルキャップに、おとなたちのでっかい野望が詰まっているというのも、どうにもややこしい話です。

具体的には天下り、輸送コスト、中間業者の存在などなど……
こういったよくある問題点があるのだそうです。そしてそういったさまざまな思惑は亀裂となり2013年2月に運動母体が分裂しています。

つまり初めは志をおなじくしていたものたちが袂(たもと)を分かつように……

「特定非営利活動法人エコキャップ推進協会」
「特定非営利活動法人全国障害者福祉援護協会 エコキャップ推進協会」

というふたつの団体になり、現在べつべつに活動をしているという形です。

エコキャップ運動の問題とは?

このように分裂するからには、とうぜん大人たちの事情が絡んでいることは明白でしょう。よく耳にするのが「キャップを送る費用の方がキャップ売却により得られる金額よりも大きい」ということや「運送先は天下り団体で、役人たちが集めたキャップ資金の2/3を運営にまわしている」といったこと。

このあたりの真偽は新聞や週刊誌などのメディアできくいわゆるウワサの延長でしかありません。ぼくが直接問いただしたわけではないことです。
しかしそれならば「送ったつもり」になって送料を無償で寄付したほうが役立つような気もしますし、わざわざPETボトル→お金→ワクチンというように形を変えて送付させる必要もない気もします。

なんといってもワクチンの輸送費は寄付金の11倍もかかるのですから……

まとめ

もちろん今回問題になったように、あいだでお金を着服してしまうという自体も起こりえます。

「送ったといいつつ送らない」

これができてしまうシステムというのがそもそも問題なのかもしれません。ぼくはバカだからもっと単純でもいいのかなと思ってしまっています。

だって好きな女の子が泣いていたら直接ハンカチをわたしたいですから。

それを他人にお金をわたして「これでハンカチを買ってきて彼女にわたしておいてくれないか?」なんて面倒なことしたくないですもの。そいつが彼女と仲よくなっても嫉妬しちゃうしね。

どうせあげるのならば好きな彼女に感謝されたいし、自分の手柄にしたいですものね。なんて、みみっちいことを思ってしまう人間なのです。

うのたろうでした。

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